西オーストラリア州に破壊的な強風の予報
強風への備えを呼びかけ
西オーストラリア州の住民は、2つの大規模な気象システムが国内を移動するため、損傷を引き起こす強風や破壊的な風に備えるよう求められています。
気象局は、西オーストラリアの一部で最大風速100km/hの強風を予測しており、水曜日には一部の地域で最大125km/hに達する破壊的な風が吹くとしています。
気象局の見解
気象局の上級気象学者アンガス・ハインズ氏は、「西オーストラリアでは今後数日間、損傷を引き起こす強風や大波、そして激しい雷雨が予想されています。これは、2つの気象システムが州に影響を与えるためです」と説明しています。
「沿岸部で発生するトラフ（低気圧性の気象現象）が内陸部に移動し、その東側で広範囲にわたって雷雨が発生するでしょう。」
「同時に、州の内陸部では、強い寒冷前線が水曜日の早朝にパースと南西部を通過し、雨や雹（ひょう）、そして非常に強い風をもたらす可能性があります。」
南西部での最大の脅威
「州の南西部では、前線が通過する際、主な脅威は損傷を引き起こす強風になると予測されています。」
「この前線が朝早く発達し、昼間も非常に強い風が吹くでしょう。特に夕方には、州南西部に低気圧が接近するため、さらに強風が吹く可能性があります。」
「低気圧が近づくにつれて等圧線が狭まり、それによって風がさらに強まるのです。」
水曜日の夜に警報発令
水曜日の夜には、ジュリアンベイからエスペランス海岸まで、南十字星（Southern Cross）やパースを含む地域に対して、厳しい天候警報が発令される予定です。
ハインズ氏によると、水曜日の夜遅くから木曜日の早朝にかけて、90～100km/hの突風が予測されています。
「特にバンバリーとオーガスタの間の南西海岸では、125km/h以上の破壊的な風が吹く可能性もあります」と述べました。
雨の予報も
前線が州を通過するにつれて、パース地域や南西部では20～40mmの雨が予測されています。
ハインズ氏は、この雨が「短時間で強く降る可能性がある」と警告し、州内陸部でも雷雨による激しい降雨のリスクがあるとしています。
クイーンズランド州の予報
ブリスベンは水曜日に最高気温24度に達する見込みです。
しかし、ハインズ氏は、東からの風によって沿岸全域に「わずかな雨が降る可能性がある」と述べています。
「ブリスベンからトロピカルな海岸まで、1～10mmの降水が予測されており、主に州の低地での発生が予想されます」と語っています。
また、内陸部中央では雷雨が発生する可能性があるとのことです。
ニューサウスウェールズ州の予報
シドニーは最高気温21度の予想です。
「朝には冷たい南東の風が吹き、1日を通して沿岸部や東部の山地に雨をもたらすでしょう」とハインズ氏。
「昼前にはどこでも雨が降る可能性がありますが、昼過ぎにはニューカッスル以北の沿岸部に集中するはずです。」
ビクトリア州の予報
ビクトリア州では、冷え込んだ朝が予想され、多くの地域で霧が発生する可能性があります。メルボルンの予想最高気温は18度です。
南オーストラリア州の予報
南オーストラリア州では、水曜日に季節外れの暑さが見られるかもしれません。
「水曜日には北風が発達し、気温が上昇するでしょう」とハインズ氏。
「州の大部分では気温が20度後半に達し、今季の春で最も暖かい日になるかもしれません。」
アデレードでは最高気温24度が予想されています。
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