今週日曜日の朝、数千人がブリスベンのストーリーブリッジで全裸になり、アートとインクルーシビティ(包括性)を祝うイベントが開催されます。
これは、ニューヨークの写真家スペンサー・チューニックによる最新のプロジェクトの一環で、彼はこれまでにもシドニーオペラハウスやボンダイビーチなどの名所で同様の写真を撮影してきました。
アートとしてのヌード写真
チューニック氏は、ヌードを撮影することの魅力について次のように語っています。
「衣服は誰か他の人のアート作品ですが、ヌードであればそういった制約がなく、純粋に私たちが地球上でどう存在しているかを表現できます。私たちは自然の一部であり、周囲のすべてが私たちの肌に影響を与えます。これはインクルーシビティや人々への愛を積極的に表現する方法でもあります」
ブリスベンでの再訪
今回のプロジェクトは、チューニック氏にとって2度目のブリスベン訪問です。昨年はブリスベン川沿いで「TIDE」と題された一連の作品を撮影しました。今回の新シリーズは「RISING TIDE」と名付けられ、ストーリーブリッジだけでなく、ブリスベンのリバーウォークでヌードの人々を撮影する予定です。
クィアアートとカルチャーの祭典「Melt」
このプロジェクトは、クィアアートとカルチャーを祝うフェスティバル「Melt」の中心的なイベントとして、11月10日までブリスベンで開催されます。チューニック氏は次のように述べています。
「LGBTQIA+コミュニティはもっと尊重されるべきです。この世界にはまだ多くのヘイトがありますし、とくにアメリカではこのコミュニティについての認識が低く、教育も不足しています。だからこそ、ここでの活動は私にとって非常に重要です。アメリカでも同様のサポートが広がってほしいと願っています」
ストーリーブリッジの象徴的な意味
ストーリーブリッジの使用は、メッセージを広めるための完璧なメタファーであるとチューニック氏は説明します。
「橋はつながりを象徴します。LGBTQIA+コミュニティとその支援者が一緒にポーズを取ることで、重要なメッセージを発信できるのです。私の作品には少しロックンロールの要素があります。参加者が街で全裸になるというのは、まさにロックンロールな行為だと思います」
撮影に向けた準備
撮影のため、日曜日の午前1時から午前9時頃までストーリーブリッジは閉鎖されます。ブリスベン・パワーハウスのプログラムマネージャーであり「RISING TIDE」のプロデューサーでもあるエミー・パランソイーン氏によると、この撮影を実現するために約1年かけて準備が進められてきました。
「特に橋の閉鎖に関しては、多くの人々が関わってきた大規模なプロジェクトです。2023年にパワーハウス近くで行われた小規模な撮影は、公共の場でのヌードとアートに関する会話を、市議会やクイーンズランド警察と始めるきっかけとなりました。そのときはまだ規模が小さかったため、実現可能でしたが、今回はより大きな挑戦となりました」
5000人の参加者を目指して
チューニック氏は、最大5000人の参加者を期待しており、現在も登録を募集しています。
「人々がこのために飛行機でやってくることには少し恐縮しますが、それでも遠くから参加したいという人々がいるのは光栄です。シドニーから来る人もいれば、アジアから来る人もいます」
ブリスベンで行われるこの大胆なアートプロジェクトは、多くの人々にとって新たな体験となり、LGBTQIA+コミュニティの理解を深めるきっかけとなるでしょう。
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