
オーストラリアは、豊かな自然環境と戦略性に富んだ地形を活かした世界レベルのゴルフ場が数多く存在する、隠れたゴルフ大国です。
特に各州・準州には、その地域を代表する名門クラブが点在しており、風格ある伝統コースから絶景を望むリンクスまで、多彩なプレースタイルを楽しむことができます。
この記事では、ビクトリア州の「ロイヤルメルボルンGC」やタスマニア州の「バーンブーグルデューンズ」など、全国から選りすぐりの7コースを厳選し、アクセス・施設情報・魅力を表とともに徹底解説。
ゴルフ旅を計画している方はもちろん、オーストラリアでのゴルフ文化を深く知りたい方にもおすすめの一記事です。
- なぜオーストラリアで名門ゴルフ場巡りなのか?
- 名門ゴルフ場 一覧表
- 名門ゴルフ場 詳細
- ◆ ロイヤルメルボルンゴルフクラブ(Royal Melbourne Golf Club)
- ◆ ニューサウスウェールズゴルフクラブ(New South Wales Golf Club)
- ◆ ロイヤルクイーンズランドゴルフクラブ(Royal Queensland Golf Club)
- ◆ バーンブーグルデューンズゴルフリンクス(Barnbougle Dunes Golf Links)
- ◆ ロイヤルアデレードゴルフクラブ(The Royal Adelaide Golf Club)
- ◆ レイクカリニアップカントリークラブ(Lake Karrinyup Country Club)
- ◆ ロイヤルキャンベラゴルフクラブ(Royal Canberra Golf Club)
なぜオーストラリアで名門ゴルフ場巡りなのか?
オーストラリアは多様な地形・気候を背景に、世界的にも注目されるゴルフ場が多数存在します。
特にメルボルンのロイヤルメルボルンGCやシドニー近郊のコースは伝統とモダンが両立しており、毎年多くの国際大会が開催されています。
例えば、ロイヤルメルボルンはスコットランドに次ぐゴルフの聖地とも称され、歴史あるレイアウトが世界中のゴルファーを魅了します。
この記事では、オーストラリア各州の代表的な7つの名門コースを詳しく紹介し、それぞれの見どころ、アクセス、プランなどをデータとともにご案内します。
名門ゴルフ場 一覧表
州・地域名 | ゴルフ場名 | 所在地 | 設立年 | ホール数 | 特徴的な要素 |
---|---|---|---|---|---|
ビクトリア州 | ロイヤルメルボルンGC | メルボルン | 1891年 | 36(West/East) | 世界ランキング上位の格式ある設計 |
NSW州 | ニューサウスウェールズGC | シドニー郊外 | 1926年 | 18 | オーシャンビューのリンクスコース |
QLD州 | ロイヤルクイーンズランドGC | ブリスベン | 1920年 | 18 | 川沿いのフラットで高速グリーン |
タスマニア州 | バーンブーグルデューンズGL | ブリッドポート | 2004年 | 18+20(2コース) | 自然を生かしたリンクス設計 |
SA州 | ロイヤルアデレードGC | アデレード | 1892年 | 18 | 都市近郊の風格ある伝統コース |
WA州 | レイクカリニアップCC | パース | 1928年 | 18 | ユーカリ林と湖に囲まれた景観 |
ACT(首都) | ロイヤルキャンベラGC | キャンベラ | 1926年 | 27(9×3) | 国立公園内の静かな林間コース |
名門ゴルフ場 詳細
◆ ロイヤルメルボルンゴルフクラブ(Royal Melbourne Golf Club)
世界トップ10常連のロイヤルメルボルンGCは、オーストラリア随一の格式を誇るゴルフクラブ。
WestコースとEastコースの2つを有し、どちらも戦略的で芸術的な設計。
ベントグラスのコンディションは年間を通じて管理され、プロ・アマ問わず世界中からゴルファーが訪れます。
メルボルン中心部から車で約25分という立地の良さも魅力です。

◆ ニューサウスウェールズゴルフクラブ(New South Wales Golf Club)
シドニー郊外、ラ・ペルーズに位置するこのコースは、太平洋を望む絶景と起伏に富んだ地形が特徴のリンクススタイル。
海風がプレーの難易度を高める一方で、ダイナミックな眺望はプレイヤーに忘れがたい体験を提供します。
1926年に開設され、伝統と自然の融合を体感できる国内有数の景勝ゴルフ場です。
◆ ロイヤルクイーンズランドゴルフクラブ(Royal Queensland Golf Club)
ブリスベン川沿いに広がるこの名門クラブは、1920年開設。
比較的フラットな地形に戦略性あるバンカー配置と高速グリーンが際立ちます。
プロトーナメントや企業招待コンペの舞台としても人気で、アクセスの良さ(ブリスベン市内から車で約15分)も旅行者にとって大きなメリットです。
◆ バーンブーグルデューンズゴルフリンクス(Barnbougle Dunes Golf Links)
タスマニア北部の海辺に広がるこのコースは、2004年開場と比較的新しいながら、世界ランキングでも上位常連。
荒々しいリンクス地形と、原始的な砂丘風景、強風といった自然条件を活かした設計が高評価を集めています。
「Lost Farm」という姉妹コースも隣接し、2日間以上かけた滞在型プレーに最適です。
◆ ロイヤルアデレードゴルフクラブ(The Royal Adelaide Golf Club)
1892年に創設された南オーストラリア州を代表する歴史的クラブ。
鉄道が敷地を横断するユニークな設計が特徴で、トム・ドークなど著名デザイナーの影響も色濃く残ります。
アデレード中心地からのアクセスも良く、ワイン観光と併せた旅行計画にもおすすめ。
古典的ながら美しいバンカー配置が見どころです。
◆ レイクカリニアップカントリークラブ(Lake Karrinyup Country Club)
西オーストラリア州パース近郊にあるこのコースは、ユーカリの林と湖が美しく共存する設計で、自然との調和を重視した設計が魅力。
1952年と2002年の「ジョニーウォーカークラシック」を始め、国際大会の開催地でもあります。
都心からのアクセスも便利で、観光と組み合わせたプランにも最適です。
◆ ロイヤルキャンベラゴルフクラブ(Royal Canberra Golf Club)
オーストラリア首都キャンベラのヤラルムラ国立公園内に位置する、静謐で整った林間コース。
27ホール体制で、季節ごとの風景美も楽しめます。
首都という場所柄、外交官や政治家の利用も多く、品格あるクラブ運営がなされています。
気候も比較的安定しており、年間を通じて快適にプレー可能です。

実用的アドバイスと旅行プランニング
予約とプレーフィーの実態
名門コースのプレーフィー相場は通常1ラウンド A$300〜500(約3万円〜5万円程度)ですが、オフシーズンの平日やプロモーションを利用すると割引も可能です。
クラブレンタルや同行キャディの有無、練習設備の利用料など実際に発生する追加費用についても確認が重要です。
宿泊と移動手段
多くのコースが都市近郊に位置するため、滞在型ゴルフ旅行がしやすい構成です。
レンタカー利用者には駐車場の有無や交通アクセスのマップを、公共交通利用者にはバス・電車との連携情報も有益情報として加えると良いでしょう。
季節別おすすめ情報
オーストラリアでは冬季(6〜8月)が涼しくベストシーズンとなる一方、夏の高温期(12〜2月)は避けたい時期です。
各州の気候データおよび降水量や風速の統計を紹介することで、読者自身の最適な旅行時期を選びやすくなります。
【注意事項:名門ゴルフ場を訪れる前に知っておきたい5つのポイント】

オーストラリアの名門ゴルフ場は、美しい景観と戦略的な設計だけでなく、クラブの品格や伝統を重んじる運営スタイルでも知られています。
観光目的で訪れる場合も、現地のルールやマナーを理解しておくことで、安心してプレーを楽しめます。
ここでは、初めての訪問でも戸惑わないように、特に気をつけたい5つの注意点を詳しく解説します。
1. ドレスコードの厳守
名門ゴルフ場では、服装に関するルールが非常に厳格です。
襟付きシャツ、ゴルフシューズ、パンツは基本であり、ジーンズやTシャツ、スニーカーなどは入場自体が拒否される場合があります。
また、クラブハウス内でもドレスコードが適用され、帽子やサングラスを室内で外すのがマナーとされています。
事前に公式サイトや予約時の案内で「Dress Code」欄を必ず確認し、現地で恥をかかないよう準備しましょう。
特に海外からの訪問者は「観光客モード」で行かないことが重要です。
2. 予約と紹介制度の有無
多くの名門コースでは、ビジターがプレーするには「会員の紹介」が必要な場合があります。観光客向けに一部開放されている場合もありますが、それでもオンライン予約のみ、またはツアー経由でないと受け付けていないことも。
ロイヤルメルボルンGCのように完全紹介制に近いコースもあるため、旅行会社やゴルフ専門の現地エージェントを通じた手配が推奨されます。
「プレーしたいけど予約できない」という事態を避けるためにも、早めの下調べと日程確保が必須です。
3. プレーマナーとペースの遵守
名門クラブでは、プレーの「マナー」と「スピード」が特に重視されます。
たとえば、ショットに時間をかけすぎたり、バンカーを均さずに立ち去ったりする行為は非常に嫌われます。
1ホールにつき推奨される所要時間が設定されており、遅れるとマーシャル(監視スタッフ)から注意を受ける可能性も。
また、フェアウェイを歩く方向や順路にも暗黙の了解があり、地元のプレイヤーの流れを見て従うことが大切です。
スムーズなプレーは、クラブからの信頼を得る鍵になります。
4. カメラ・ドローン撮影の制限
絶景コースや歴史的クラブハウスでは、つい写真や動画を撮りたくなりますが、名門クラブでは撮影に制限がある場合が多くあります。
特にドローンの使用は禁止されていることがほとんどで、無断使用はクラブからの退場命令や罰金の対象になることも。
個人撮影についても、他のプレイヤーや会員を写さないように配慮が必要です。
インスタ投稿やVlog目的の人は、事前に撮影可否を確認し、許可がある場合でもマナーを守って撮影しましょう。
5. キャンセルポリシーと天候対応
高級クラブほどキャンセルに厳しく、直前キャンセルには返金不可、またはペナルティが課されることが一般的です。
雨天でも原則として「プレー強行」がルールで、自己都合での中止は認められません。
強風や雷のような危険な天候で初めて、クラブ側から「クローズ」の判断が下ることがあります。
また、季節によっては芝のメンテナンスやトーナメント開催で一部ホールが使用不可になる場合もあるので、事前確認と保険加入がおすすめです。
まとめと今後の展望
オーストラリアの名門ゴルフ場巡りは、歴史・自然・戦略性の三拍子が揃ったゴルフ旅行として非常に魅力的です。特にロイヤルメルボルンGCをはじめ、各州のコースには固有の魅力があります。
今後は、エコツーリズムへの対応や持続可能な運営、地域コミュニティとの連携などが評価され、観光ゴルフ業界の新たな潮流となるでしょう。
また、年々充実するアクセス情報や予約サイトの整備も後押しし、ますます日本からの訪問者にも親しまれる目的地となるはずです。