カンタス航空のフライトが離陸時にエンジン故障を経験し、緊急にシドニー空港に戻る事態が発生しました。
現在、緊急調査が進行中です。
以下は、現時点でわかっている情報です。
何が起こったのか?
QF520便が滑走路を離れた直後、乗客たちは「大きな音」を聞きました。
乗客であるABCのジャーナリスト、マーク・ウィラシー氏は「音や揺れよりも、飛行機が必死に高度を上げようとする姿勢が恐ろしかった」と述べています。
カンタス航空は、ブリスベン行きのこのフライトで「閉じ込められたエンジン故障」が発生したことを確認しました。
航空安全の専門家であるロン・バーチ氏によると、このタイプのエンジン故障は非常に稀で、時には重大な事故に繋がる可能性があります。タービンブレードやコンプレッサーブレードが外れることが原因となり得ると述べ、これはエンジンの重大な故障を引き起こしうると説明しました。
乗員の迅速な対応
バーチ氏は、乗員の迅速かつ適切な対応を称賛し、離陸時のエンジン故障が最も致命的な事故につながる可能性が高いことを指摘しました。特にV1速度(離陸決断速度)に達している段階では、エンジン故障が発生しても離陸を続行しなければならず、今回のように残ったエンジンでの安全な高度維持が求められます。
使用されていた機材について
今回のトラブルが発生したのは、カンタス航空の主力機であるボーイング737です。この機種は、オーストラリア国内やニュージーランド、アジア、太平洋地域への運航に使用されています。ボーイング737は信頼性が高く、広く使用されている航空機ですが、ボーイング社は近年安全面での問題に直面してきました。
ただし、今回トラブルが起きた737-800型は、安全性が証明された機種であり、ボーイングの737 MAXの安全性問題とは無関係です。カンタス航空の安全記録も高く評価されており、乗員たちは適切な対応を行ったとされています。
なぜ草地火災が発生したのか?
QF520便の緊急着陸の様子を撮影した映像が全世界で放送されました。着陸時、滑走路近くで草地火災が発生しており、これもエンジン故障による影響とみられています。
オーストラリア航空サービスは、エンジン故障が原因で火災が発生し、迅速に消火されたと発表しました。バーチ氏によると、エンジンから放出された部品が原因で発火した可能性があり、タービンやコンプレッサーブレードの高温(約800℃)が、地面に落ちて草地に着火した可能性があると述べています。
現在、オーストラリア運輸安全局(ATSB)がQF520便の事故原因を調査中で、最終報告が出るまでには数ヶ月、場合によっては数年かかる見込みです。
本件に関しては、引き続き調査が進行中であり、新たな情報が入り次第、随時更新されることが期待されます。
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