オーストラリア版ディズニーランドが現実に？ビクトリア州議員デイヴィッド・リムブリックが観光大臣に提案

オーストラリア版ディズニーランドの夢が、ついに現実になるかもしれません。ビクトリア州の議員が、メルボルン内の3つの候補地を提案し、観光業界の支援を呼びかけています。

南東メトロ地区を代表する自由主義者のデイヴィッド・リムブリック議員は、9月の火曜日夜に放送された「The Project」（チャンネル10）で、オーストラリア版ディズニーリゾートを実現させるため、メルボルン内の「素晴らしい候補地」を3つに絞ったことを語りました。

リムブリック議員が提案した候補地は、ダンデノン、クランボーン、そしてフランクストンの郊外地域で、これらはすべて彼の選挙区内にあります。

「これらの場所は本当に優れていて、選びきれません。『It’s a small world』というテーマにふさわしく、私の選挙区内に最適な場所があるのです」と彼は語り、「メルボルンの他の地域とは異なり、南東メルボルンではディズニーは大歓迎されるでしょう」と述べました。

さらに、「私たちの地域には、楽しみを求めている子供連れの家族がたくさんおり、地元で働き、生活したいと考える素晴らしい労働力もあります」と彼は付け加えました。

この動きは、アメリカを拠点とするウォルト・ディズニー・カンパニーが、パークおよびエクスペリエンス部門に対する600億ドルの投資計画を発表した後に続くものです。この計画には、国際的なテーマパークへの投資も含まれているとされています。

現在、ディズニーランドはカリフォルニア、パリ、香港、東京、上海、そしてフロリダ（マジックキングダム）の6か所に展開されています。

「The Project」への出演中、リムブリック議員は、ビクトリア州の観光大臣スティーブ・ディモプロスに対し、メルボルンが「ビジネスにオープン」であることをディズニー社に伝えるよう要請しました。彼は、ディズニー社がビクトリアにテーマパークを設立する場合、地元住民から歓迎されるだろうと強調しました。

「ここは世界で最も幸せな場所にふさわしい唯一の場所です。ディズニーにこのことを知らせる必要があります」と彼は述べました。「私は、観光大臣に対し、ディズニーと会談を設け、メルボルンがビジネスに適していること、そして投資を歓迎することを伝えるよう要請しました」。

また、リムブリック議員は、政府が納税者に負担をかけずにできることがあるとし、計画申請の簡素化や、設立時に税制優遇を提供する可能性があることを示唆しました。「こうした措置は、ディズニーのような外国投資家にとって非常に魅力的になるかもしれません」と彼は説明しました。

議会でこの提案を持ち出して以来、彼は「素晴らしい反応」を得たと言います。

「ディズニーを誘致する前に、まずそれを望む人々の声を集める必要があります。南東メルボルンの住民は、このプロジェクトに大きな関心を持っていると思います」と述べました。

しかし、共同司会者のケイト・ランブロックは、この夢が実現する可能性について懐疑的な見解を示しました。「デイヴィッド、あなたは素晴らしいですが、ディズニーランドは来ないでしょう」と彼女はリムブリック議員に告げました。

それに対して議員は楽観的な姿勢を崩さず、「夢を持たなければなりませんよ」と応えました。

また、共同司会者のサラ・ハリスは、西シドニーにあったテーマパーク「ワンダーランド」が成功を収めたことを指摘しました。「オーストラリアのワンダーランドは、西シドニーで何年も成功しましたよね。たくさんの雇用を生み出して… 最終的には閉園しましたが、それでも」と彼女は振り返りました。

一方で、フランクストン市議会のナサン・コンロイ市長は、この問題に関してほとんど沈黙を保っています。

リムブリック議員の「オーストラリア版ディズニーランド」への希望は、メルボルン市長のサリー・キャップ氏がウェリビーを候補地として提案したことに続くものです。この郊外地域は、以前にも2億2000万ドル規模のアドベンチャーライドパークの候補地として提案されていましたが、2008年に州政府が納税者にかかる高コストのため計画を中止しています。