
初めての海外、初めてのオーストラリア。
ワクワクする反面、ちょっとドキドキするのが「英語で話す瞬間」ではないでしょうか?
特にオーストラリア英語(通称:オージーイングリッシュ)は、発音が独特でスピードも速く、教科書で習った英語とは少し違う響きがあります。
でも安心してください。
この記事では、空港・カフェ・ホテル・病院といった旅の定番シーンで“そのまま使えるリアル英語フレーズ”をまとめました。
短期旅行やワーホリ準備中の方にもぴったり!
英語が苦手でも「これさえ言えればなんとかなる」実践型のフレーズ集です🇦🇺
空港で使える英語フレーズ集

オーストラリア旅行の最初の関門といえば「空港」です。
チェックインから入国審査まで、実はフレーズをいくつか覚えておくだけでスムーズに通過できます。
ここでは、現地空港(例:シドニー空港・メルボルン空港)でよく使う実践英語フレーズを紹介します。
チェックイン・搭乗手続きで使う表現
基本フレーズ:

ポイント:
オーストラリアの空港スタッフはかなりフレンドリー。
「How’s your day going?(調子どう?)」など雑談を交えてくることもあります。
焦らず笑顔で返せばOK。「Good, thanks!」だけでも十分通じます。
入国審査・税関での会話
入国審査官との会話は緊張しがちですが、実際はとてもシンプルです。
定番フレーズ:
税関での注意:
食べ物・動植物製品の持ち込みは非常に厳しい国です。
「Do you have any food or plant products?(食べ物や植物を持っていますか?)」と聞かれたら、少しでも心当たりがあるなら Yes と正直に答えましょう。
未申告のほうがトラブルになります。
荷物トラブル・乗り継ぎで使う英語
荷物が出てこないとき:
乗り継ぎのとき:
ひとことメモ:
オーストラリアでは「Sorry」よりも「No worries!(気にしないで!)」が頻繁に使われます。
遅延やトラブル時に職員が言ってきても、怒っているわけではなく“穏やかに励ましてくれている”サインです。
空港でよく使うオージーイングリッシュ
| 英語表現 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| G’day mate! | こんにちは!(カジュアル) | 空港スタッフやタクシー運転手がよく使う |
| Brekkie | 朝食(Breakfastの略) | 「Brekkie voucher」などホテルチケットに登場 |
| Arvo | 午後(Afternoonの略) | “See you this arvo!”=また午後にね |
| No worries | 大丈夫!気にしないで | 定番の返答。万能フレーズ |
| Ta | ありがとう(カジュアル) | 子どもやフレンドリーな会話で使われる |

豆知識:
オーストラリア英語では母音が伸びがちで、
「today(トゥデイ)」が「トゥダイ」っぽく聞こえることも。
聞き取れなくても焦らず、にっこりして「Sorry, could you say that again?」と聞き返せばOKです。
カフェ&レストランで使える英語フレーズ集

オーストラリアの旅で必ず訪れるのがカフェ文化。
シドニーでもメルボルンでも、朝8時にはテラス席でコーヒーを片手に談笑する地元の人たちで賑わっています。
そんな中で「注文したいけど英語が出てこない…!」というのはよくある話。
でも大丈夫、ここで紹介するフレーズを覚えておけば、**バリスタとの会話もスムーズにこなせる“旅英語上級者”**に見えますよ☕️
注文・おすすめを聞くときのフレーズ
注文時の基本フレーズ:

ポイント:
「to go」よりもオーストラリアでは takeaway(テイクアウェイ) が主流。
また、注文後の「No worries!」や「Cheers!」は「了解です!」や「ありがとう!」の意味で、
笑顔で「Thanks!」と返せば完璧です。
支払い・持ち帰り・テーブルマナー表現
支払い時の定番英語:
食後の会話:
豆知識:
オーストラリアではセルフサービスが多いのが特徴。
ナプキンやカトラリーは自分で取る形式が多く、食後は食器を戻すこともあります。
スタッフに「Thanks!」と声をかけるだけで、現地流のスマートマナーです。
食物アレルギーやリクエストの伝え方
アレルギーがある場合:
リクエストや変更を頼むとき:

ポイント:
オーストラリアはアレルギー対応が非常に進んでおり、どんなカフェでも丁寧に対応してくれます。
「I’m allergic to〜」と一言伝えるだけで、安心して食事を楽しめます。
特にビーガン・グルテンフリー・ラクトースフリーなどの選択肢が豊富です。
ローカルでよく使うカフェ英語&スラング
| オージー英語 | 意味 | 使われ方 |
|---|---|---|
| Flat white | ミルク多めのエスプレッソ | オーストラリア発祥の定番コーヒー |
| Long black | アメリカーノに似たブラックコーヒー | 苦味強め派におすすめ |
| Brekkie | 朝食(Breakfastの略) | 「All-day brekkie=朝食メニューが一日中」 |
| Choccy | チョコレートの愛称 | 「Choccy milk(チョコミルク)」 |
| No worries | 気にしないで!大丈夫! | どんな場面でも万能の返答 |

補足:
現地では「How are you?」の代わりに「How’s it going?」や「How ya doing?」と聞かれることも多いです。
返答は簡単に「Good, thanks!」でOK。
自然に会話を楽しめば、それだけで好印象です✨
ホテルで使える英語フレーズ集

長旅のあとのホテルチェックイン。
英語でのやり取りに少し緊張するかもしれませんが、実際の会話はとてもシンプルです。
オーストラリアのホテルスタッフはフレンドリーで、スピードよりも「笑顔と丁寧さ」を重視します。
ここでは、チェックインからチェックアウト、ちょっとしたトラブル対応まで、旅英語の即戦力フレーズを紹介します。
チェックイン・チェックアウトでの定番会話
チェックイン時:
チェックアウト時:

ちょっとしたコツ:
オーストラリアでは「Hello」よりも「Hi there!」が自然。
会話の最初に “Hi there, how are you?” と声をかけると、すぐに打ち解けられます。
トラブル・リクエスト時の伝え方
旅先では、部屋のトラブルもつきもの。
焦らずに、下記のような短いフレーズで伝えましょう。
部屋の不具合:
リクエスト系:

ポイント:
“Could you〜?” や “Would it be possible to〜?” といった丁寧表現を使うと、柔らかく伝わります。
カジュアルな国ですが、ホテルでは礼儀正しい言い方のほうがスムーズに対応してもらえます。
オーストラリア式ホテル英語の特徴
1. 「Reception」=フロントデスク
→ “Go to the reception.”(フロントに行ってください)という言い方が一般的。
日本で言う「Front desk」はあまり使われません。
2. 「Booking」=予約
→ “I have a booking under…” が定番。
“Reservation” もOKですが、日常では “booking” の方が自然です。
3. 「Service desk」「Housekeeping」など現地用語に慣れる
→ 「Housekeeping」は清掃担当スタッフのこと。
「Could you ask housekeeping to bring more towels?」と伝えれば完璧です。
4. 「コンセント」は “Power point”
→ 「Where is the power point?(コンセントはどこですか?)」と聞くのがオージー流。
5. 支払い関連フレーズ:
ミニ会話例(チェックイン編)
Receptionist: Hi there! How are you?
You: Good, thanks. I have a booking under Yamazaki.
Receptionist: Sure! Could I see your passport, please?
You: Here you go.
Receptionist: Thank you! Check-out is at 10 a.m. Enjoy your stay!
You: Thanks a lot!
たったこれだけで自然な英語コミュニケーションが成立します。
ポイントは、「文法よりも笑顔」。相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
病院・薬局で使える英語フレーズ集

旅先で急に体調を崩したり、ケガをしてしまったとき――
日本語が通じない中で病院へ行くのは、とても不安ですよね。
でもオーストラリアは医療体制が整っており、「症状を簡潔に伝えるだけでOK」な環境が整っています。
ここでは、観光中・留学中でもすぐに使える医療英語フレーズ集を紹介します。
体調不良を伝える基本フレーズ
基本の症状表現:
もう一歩踏み込む表現:

ポイント:
英語で病状を伝えるときは「部位+症状」の順に言うと伝わりやすいです。
例:My leg hurts.(脚が痛いです)など、難しく考えず短文でOKです。
診察・薬をもらうときの会話例
診察時:
薬をもらうとき:
豆知識:
オーストラリアの薬局は「Chemist(ケミスト)」または「Pharmacy(ファーマシー)」と呼ばれます。
どちらも同じ意味で、町中のショッピングセンター内にもあります。
処方箋なしで買える薬(Over the counter medicine)も多く、スタッフも親切に説明してくれます。
救急・保険・支払い関連の表現
緊急時:
救急番号:
オーストラリアの緊急電話番号は 000(トリプルゼロ)。
警察・消防・救急すべてこの番号で対応しています。
※英語での応答に不安がある場合、「Japanese interpreter, please.(日本語通訳をお願いします)」と伝えましょう。
医療保険関連:
支払い時:
医療現場でよく聞く略語&オーストラリア医療システム
| 略語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| GP | General Practitioner(一般開業医) | 軽い症状や初診時はまずGPへ行く |
| ER | Emergency Room(救急外来) | 緊急対応用。24時間対応あり |
| Bulk Bill | 公費診療(自己負担なし) | Medicare対象者が無料で受診できる制度 |
| Prescription | 処方箋 | 医師が薬を出す際に発行 |
| Chemist | 薬局 | 「Pharmacy」と同義。看板に大きく書かれている |

補足:
旅行者の場合はMedicareの対象外のため、一度自費で支払い→後日保険会社に請求が一般的。
病院スタッフも慣れているため、保険書類の記入方法などもサポートしてくれます。
💡現地での安心ポイント
トラベル英語の注意点と文化の違い

オーストラリアでは、同じ英語でもアメリカやイギリスとはちょっと違うルールや文化が存在します。
“発音の癖”や“表現のカジュアルさ”に最初は戸惑うかもしれませんが、
それこそがオーストラリア英語(オージーイングリッシュ)の魅力でもあります。
ここでは、日本人旅行者が特に注意したい5つのポイントを紹介します。
⚠️注意①:オーストラリア英語特有の発音と略語に注意
オーストラリア英語は、母音が「アイ」っぽく伸びるのが特徴です。
たとえば「today」は「トゥダイ」、「mate(友達)」は「マイト」に聞こえることも。
また、略語も多く、「arvo(afternoon)」「brekkie(breakfast)」など短縮形が日常的に登場します。
初めのうちは「聞き取れない…」と焦りがちですが、
相手も旅行者慣れしているので、笑顔で “Sorry, could you say that again?”(もう一度言ってもらえますか?)と聞けば問題ありません。
聞き返す勇気こそが、旅英語の第一歩です。
⚠️注意②:スラングの使い方次第で誤解を招くことも
オーストラリア人はフレンドリーでユーモラス。
その分、スラング(くだけた言葉)を多用します。
ただし、旅行者がそのまま真似して使うと誤解を招くこともあります。
たとえば “bloody” は親しい仲では「すごい!」の意味でも、初対面で使うと「下品な表現」に聞こえることも。
また “mate”(友達)は男性同士の会話でよく使われますが、相手によっては距離が近すぎる印象を与えます。
スラングは「聞き取れるようになる」だけでOK。
使うのは、場の空気に慣れてからがベストです。
⚠️注意③:お礼・挨拶の「トーン」がフレンドリーすぎないように
オーストラリアでは「Hi!」「How’s it going?」など、気軽な挨拶が基本。
ただし、笑顔で丁寧に話すことが前提で、無表情で言うとそっけなく聞こえるので注意です。
また、感謝を伝えるときは “Thanks!” “Cheers!” でOKですが、
何かしてもらった後は必ずアイコンタクトを取って返すこと。
日本のように会釈だけでは伝わらないことがあります。
つまり、言葉より「雰囲気」で伝える文化。
無理に完璧な文法を使わなくても、「人柄」が伝わる方が評価される国です。
自然体で、明るいトーンを意識しましょう。
⚠️注意④:病院・薬局では自己判断せず正確に伝えること
英語が少し通じるからといって、医療シーンでは「自己判断」は禁物です。
体調を説明するときは、感覚的な言葉(「ちょっと痛い」「なんとなくダルい」など)ではなく、
具体的な部位・時間・症状をセットで伝えるのが基本です。
例: “I have a stomachache since yesterday.”(昨日からお腹が痛いです)
このように「いつから」「どこが」「どんな症状か」を明確に。
また、薬局で薬を買うときも “I’m allergic to…” や “Is this safe for me?” と確認を。
遠慮より「安全優先」。正確に伝える勇気が大切です。
⚠️注意⑤:チップ文化・サービスマナーの違いを理解しておく
オーストラリアはチップ不要の国。
レストランでもカフェでも、基本的にサービス料込みです。
ただし、特別によくしてもらったときに「少額(5〜10%)」を置くのはスマートな印象を与えます。
また、スタッフと対等な関係を重視する文化のため、
「お客様は神様」的な対応は存在しません。
店員に「Thank you!」と声をかけるのがマナーです。
会話の最後には “Have a good one!”(いい一日を!)や “See ya!”(じゃあね!)などの軽い挨拶を添えると好印象。
オーストラリア英語を話す前に、「オージーマナー」を知ることが、気持ちのいい旅の秘訣です。
まとめ
オーストラリア旅行で使う英語は、実はとてもシンプルです。
難しい単語を並べるより、笑顔+一言フレーズの方がずっと伝わります。
今回紹介した「空港・カフェ・ホテル・病院」の英語フレーズは、
どれも現地でそのまま使える“即効型”の旅英語ばかり。
英語に自信がなくても、「伝えようとする姿勢」こそが一番のコミュニケーション力です。
オーストラリアの人々はとても親切で、
発音が多少違っても「No worries!」と笑顔で受け止めてくれます。
英語の上手さよりも、楽しむ気持ちが伝わることが大切。
このフレーズ集をブックマークしておけば、
きっと次の旅では、“伝わった”瞬間の喜びを感じられるはずです🇦🇺✨
おわりに
旅は言葉の壁を越えて、人とのつながりを感じる最高のチャンス。
たとえ完璧な文法で話せなくても、「笑顔でありがとう」と言えるだけで世界が広がります。
オーストラリア英語は少しクセがありますが、
その“ちょっと違う感じ”こそが旅の面白さ。
わからない単語が出てきたら、「もう一度言ってもらえますか?」と勇気を出して聞いてみましょう。
そして何より、旅を楽しむ気持ちが最高の英会話ツール。
あなたの“G’day!”(こんにちは!)が、きっと素敵な出会いを引き寄せてくれます。



