
「そろそろオーストラリアに行こうかな」と決めた瞬間から、渡航準備は始まります。
とはいえ、やることは山ほどありますよね。
ビザ申請、パスポート更新、保険、口座、住まい探し…。
どれも重要なのに、どこから手をつけていいかわからない!
そんな方に向けて、この記事では出発90日前から出発当日までの“時系列ロードマップ”をお届けします。
留学・ワーホリ・長期滞在・旅行、すべてのケースに対応。
この記事を読み終わる頃には、あなたの渡航準備がきっちり整理され、「あとは出発を待つだけ!」という状態になっているはずです。
出発90〜61日前|まずは“書類”を固めるステップ

パスポート・ビザ・入国許可を確認
オーストラリア渡航の第一歩は、「書類の整備」から。
- パスポート:有効期限が「帰国予定日+6か月以上」あるかチェック
- ビザ:目的に合わせて選ぶ(観光=ETA、留学=学生ビザ、ワーホリ=Subclass417/462)
- 申請方法:オンライン(ImmiAccount)で完結可能。入力ミスがあると審査が遅れるため注意
- 証明写真:背景・サイズ・服装ルールを満たしているか確認
内務省の公式サイト(immi.homeaffairs.gov.au)では、申請情報の一致(スペルや生年月日)を強調しています。
この時期に「パスポート切れ」や「申請書の誤字」を発見しておくと、後で慌てずに済みます。
必要書類をリストアップしてチェック
ビザ申請だけでなく、留学・ワーホリでは他にも多数の書類が必要です。
チェックリストとしては以下が基本:
- 学校の入学許可証(CoE)
- 英文残高証明書(生活資金証明用)
- 海外旅行保険の加入証明書
- 航空券の予約情報
- 滞在予定住所(ホテル・ホステル・下宿先など)
早めにリスト化し、Google DriveやEvernoteにデジタル保存しておくと安心です。
滞在プランと住まいの方向性を決める
書類準備と同時に、ざっくりでも構いませんので**「どの都市に住むか」**を考え始めましょう。
メルボルン、シドニー、ブリスベン、アデレード…都市ごとに生活費や雰囲気が全然違います。
- 留学中心 → 学校の近くで交通アクセス重視
- ワーホリ中心 → 家賃と仕事のバランス重視
- 短期滞在 → 空港・市街地アクセス重視
「まだ決まらない…」という場合でも、候補地を2〜3カ所に絞ってリサーチを開始。
早い段階で現地の相場感を知っておくと、後の住まい探しがスムーズです。
出発60〜31日前|“口座とお金”の準備フェーズ

銀行口座を開設 or 準備申請
現地での支払いをスムーズにするには、オーストラリアの銀行口座が必須。
多くの銀行では「渡航前オンライン開設」が可能です。
おすすめ銀行例:
- Commonwealth Bank(CBA):日本出発前にオンライン申請OK
- Westpac:学生・ワーホリ向けプランが豊富
- ANZ:海外送金に強い
- NAB(National Australia Bank):月額手数料無料口座あり
事前に口座を開くことで、到着後にすぐ送金や受け取りができるようになります。
クレジットカード・デビットカードの確認
支払いの柱はカード。
- Visa・Mastercardがメイン。JCBは都市部中心に対応店舗あり。
- 海外利用設定を事前にONにしておく。
- 旅行保険付きカードなら一石二鳥(例:三井住友VISA、エポスゴールドなど)。
- デビットカード(Wise、Revolutなど)を併用すると、為替手数料が安く、使い勝手も抜群。
JCB公式情報でも、オーストラリアではカード決済が主流と明記されています。
現金に頼らず、キャッシュレスで生活できる仕組みをこのタイミングで整えましょう。
資金計画・送金ルートを整える
意外と盲点なのが「お金の流れ」。
- 日本の銀行から海外送金する場合、為替手数料+送金手数料が発生
- Wiseなどの国際送金サービスを使うと、手数料が1/3程度に
- 現金を持参する場合、上限AUD10,000(約100万円)を超えると申告が必要
また、初期費用(家賃・デポジット・家具購入)を見込んで、渡航1か月前には資金を分けて管理しておくと安心です。
出発30〜16日前|“住まいを確定”させる期間

住居タイプを比較検討
ここからは「住まい」にフォーカス!
オーストラリアでは、以下のタイプが一般的です:
- シェアハウス:家賃が安く、友達ができやすい
- 学生寮:学校に近く、セキュリティが高い
- 短期滞在(Airbnb・ホステル):初期滞在におすすめ
- ウィークリールーム:家具付き物件も多く、短期~中期に便利
シドニーならCentral駅周辺、メルボルンならCBD・Carlton・Richmondエリアなどが人気。
SNSや掲示板(Flatmates.com.au、Gumtreeなど)を活用して、候補をピックアップしましょう。
契約条件と費用を確認
- 家賃:週単位で支払うケースが多い(例:AUD 250〜350/週)
- デポジット:通常4週間分前払い(Bond)
- 光熱費:家賃込み or 別途請求、要確認
- 契約期間:6〜12か月が標準
また、契約書には「退出時クリーニング費」「鍵交換費」など細かい費用が含まれる場合も。
現地で「聞いてなかった!」を防ぐため、英語が不安な方は契約内容を日本語に訳しておくのもおすすめです。
家具・生活用品の調達計画
家具付き物件でない場合、現地調達が必要です。
- Kmart/IKEA/Facebook Marketplace で中古家具を安く入手
- 初期セット例:寝具・調理器具・ドライヤー・電源変換プラグ
- 支払い方法:現金よりカード決済が一般的
この段階で「生活インフラ」を揃えておくと、到着後の生活がスムーズになります。
出発15〜1日前|“最終チェックリスト”で仕上げ

書類・保険・チケット最終確認
✅ パスポート
✅ ビザ承認レター
✅ 航空券・宿泊予約表
✅ 海外旅行保険証書
✅ 現地連絡先メモ
✅ 変換プラグ(I型/230 V対応)
特に海外旅行保険(医療・盗難・キャンセル対応)は必須です。
クレジットカード付帯だけに頼らず、留学・長期滞在なら別途加入しましょう。
金融関係のラストチェック
- クレジットカードの海外利用制限を解除
- Wiseなどの送金アカウントを実際にテスト送金
- 少額の現金AUDを用意(空港バス・SIM購入用)
- 日本の口座引き落とし日・公共料金を整理
ここでの目的は「お金が動かせないリスク」を完全に潰すこと。
最終チェックを怠ると、到着初日に現金が引き出せないトラブルにつながります。
出発当日シミュレーション
- 空港までの交通ルート
- オーストラリア到着後の移動(Uber/バス/電車)
- チェックイン先の住所・鍵の受け取り時間
- 到着2日目以降の行動プラン
「空港を出た瞬間から何をすべきか」が明確になっていれば、緊張せずスムーズに行動できます。
注意事項|出発前に気をつけたい5つのポイント

渡航準備は、手順を踏めば誰でもできます。
しかし実際には「想定外のトラブル」もつきもの。
ここでは、出発90日前から意識しておくべき注意点を5つピックアップしました。
失敗例と解決策を交えつつ、安心して出発するための心得を共有します。
①ビザ条件を誤解しない
ワーホリや学生ビザでは、就労時間・雇用期間の上限が決まっています。
「ちょっとぐらい大丈夫」と思ってルールを破ると、ビザ取り消しになる可能性も。
申請段階で“できること/できないこと”を明確に把握しておきましょう。
②契約書は必ず英語で理解する
現地契約は「自己責任」。
“家具付き”と書いてあっても「冷蔵庫なし」「インターネット別料金」など、条件が異なることがあります。
疑問点はその場で質問し、サイン前にスクリーンショットを残しておくのが鉄則。
③送金・カード手続きは時間がかかる
海外送金は反映まで2〜5営業日。週末を挟むとさらに遅れることも。
また、カード会社によっては「海外利用通知」をしないとロックがかかる場合もあります。
余裕を持って出発2週間前にはすべての金融処理を済ませておきましょう。
④健康管理と保険証書をセットで保管
体調不良やケガは現地でも起こりえます。
保険証書と緊急連絡先をスマホ・紙の両方で携帯しておくこと。
歯科治療や救急受診が高額になりやすいので、キャッシュレス対応の保険がおすすめです。
⑤現地ルールを“事前に”リサーチ
オーストラリアは地域ごとに飲酒・喫煙・交通ルールが異なります。
また、ゴミ分別・公共交通カード(Opal/Mykiなど)も州によって違うため要確認。
文化・マナーを事前に知ることが、現地生活を快適にする近道です。
まとめ
ここまで「オーストラリア渡航前90日ロードマップ」として、
- 書類の準備(90〜61日前)
- 口座と資金計画(60〜31日前)
- 住まいの確定(30〜16日前)
- 最終チェック(15〜1日前)
を順に整理しました。
この流れを守ることで、出発直前のバタバタや不安を劇的に減らせます。
特に「書類・口座・住まい」の3本柱を意識すれば、オーストラリア到着後の“最初の1週間”を快適に過ごせるはずです。
留学でもワーホリでも、“準備の質”が現地での経験の質を決めます。
このロードマップを自分のスケジュールに当てはめて、ひとつずつ確実にクリアしていきましょう!
おわりに
オーストラリア渡航は、人生の新しい章のスタートです。
焦らず、計画的に進めれば、現地での体験は何倍も豊かになります。
今回のロードマップをもとに、「今日はここまでやる」「来週はこの手続きを済ませる」と、少しずつ進めてみてください。
そして、出発前の不安は“準備の量”が減らしてくれます。
この90日間を、夢への助走期間にしましょう。
カフェでの朝食、青い海、フレンドリーな現地の人々──そのすべてが、あなたを待っています。




